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2015年1月19日月曜日

産廃業者から政治献金を受け取った知事


毎日新聞の記事からの転載です。

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20140906ddlk45010338000c.html
河野知事:政治資金報告書・分散記載問題 知事「認識不足だった」 処理の元秘書、業者から160万円受領 

宮崎毎日新聞 2014年09月06日 地方版 

 「県民にご心配をおかけし、心よりおわび申し上げます」−−。河野俊嗣知事は5日、新燃岳の降灰処理を巡る詐欺事件で逮捕・起訴された都城市の廃棄物処理業者の元社長らから受けた300万円を、後援会が政治資金収支報告書2カ年分に分散記載した問題について、同日開会の県議会で深々と頭を下げた。知事は、元政務秘書の個人口座に同じ業者から計160万円が振り込まれていたことも明らかにした。

  記者会見した河野知事によると、300万円は2011年7月、元社長が宮崎市内で元秘書に後援会費として現金で手渡し、知事も報告を受けた。同年の収支報告書をまとめる際に50万円分のみが分散記載されたと知ったが、知事は「その年ごとの会費として処理しようと元政務秘書が思った。私も認識不足だった」と語り、一連の報道まで問題に気付かなかったとした。

  元社長は、東国原英夫前知事の支援者として10年の知事選前、前知事の秘書から紹介されたという。河野知事は当選後の元社長との面会を否定していたが会見で「就任後一緒に食事をするなど4、5回会った」と発言を修正した。処理業者が事業展開する鹿児島県内の首長と知事室で面会したことも認めたが、いずれも、業者が管理する最終処分場の水質検査記録の改ざんが12年に県定期検査で判明する前で「発覚後はない」と強調した。

  一方、160万円は業者側が主催する異業種交流会の経費として、事務局を務めた元政務秘書の口座に12年12月〜14年3月、毎月10万円振り込まれた。知事は金銭授受を「知らなかった」と言い、「疑念を招きかねないことで、現在のスタッフにこのようなことがないようにきつく指導した」と語った。【門田陽介】


 「政治資金管理報告書への記載方法に問題があった」という記事だが、河野知事が東国原元知事から紹介された産廃業者から政治献金を受け取っているという事、また、その業者が管理する最終処分場の水質検査記録が改ざんされていた事、これらは紛れもない事実だ。

 宮崎県の産廃行政、その信頼性に疑問の目が向くことは至極当然であり、それは当事者たちが自ら招いた結果に他ならない。

<おわり>